高価・入手困難な洋書はオンデマンド製本が吉
最近洋書の国内価格があまりに高くて驚くことがあります。需要が低い作品でその傾向が強いようです。例えば、このブログでも取り上げたEffective Pandasは Amazon.comで$32.20ですが、Amazon.co.jpでは10,840円と、円安を考慮しても2倍以上の価格です。一方、書籍のPDF版は比較的安価に入手できるものが多いです。Effective PandasのPDFは$39。PDFを手軽に印刷製本できるサービスがあればありがたいですね。
また、電子書籍はニュートン力学的に軽いし紛失しないし内容をコピペで再利用できるしでとても便利ですが、人類文明の集大成である紙の本には読みやすさが到底敵わないことがあります。特に行きつ戻りつ読む技術書で利便性の差が顕著に現れます。有益な電子本は紙でも持っていたいと思うのが人情でしょう。
ということで選んだオンデマンド印刷の製本直送.comがとにかくお安い。400ページ弱のEffective PandasをB5版に白黒印刷・製本するのがたった2,520円(送料・消費税込)でした。1冊のみの注文でこの単価です。書籍1冊の値段10,840円より安い8,183円でPDF版と印刷版の両方が手に入るのであります。他に数社の見積も取りましたが、軒並み数万円でした。ちなみに、PDF版に印刷禁止と記されていないので、個人で使用するための印刷は著作権上問題ないものと思われます。また、カラー印刷や洋書の寸法を指定するともっとお高くなります。
注文から6日後、本が届きました。紙や印刷の質はハードカバー洋書と遜色ありません。ペーパーバックの洋物小説よりはずっと上。今回PDFの1ページ目を自動的に表紙にするオプションを選んだので、表紙がとても簡素です。ひと手間加えて背表紙に文字を入れればよかったです。節約のためカラー原稿を白黒出力しましたが、ほとんどの図を含め不便なく読めます。
結論
洋書PDFを購入して印刷製本するのは、費用を抑えつつ電子版と満足いく品質の印刷版が得られ、業者を選べば十分ありえる選択肢だと思いました。