酷暑!東京の気温推移1950年から

Tokyo hot summer

暑い!東京は確実に暑くなりつつある気がする。客観的な裏付けが欲しくて気象庁過去データのページから東京地点1950年 – 2022年の最高気温、平均気温、最低気温の日別値をダウンロードした。

先ずは日別推移をそのままプロット(上)。当然のことながら弁当仕切りのバランのような図になり傾向など分かるはずもない。年間平均の推移ならどうだ(中)。若干右肩上がりに見える程度に過ぎず拍子抜け。暑さが関心事なので年間最高値の推移(下)もプロットしてみたが傾向がよくわからない。そもそもある1日の値がその年を代表する時点で、年間最高値は経年の傾向を見る指標としてふさわしく思われない。

平均気温の365日移動平均だと上昇傾向を認め、10年移動平均なら傾向がより明らか。しかし、この暑さは通年の平均気温が1.5℃程度上昇したくらいで納得できるものでない。また、10℃台の値に涼しくて快適でないかと錯覚してしまい、図の作者ながら騙された気になる。

気温の移動平均
平均気温の365日・3650日移動平均

年々酷くなっている暑さをもっとしっかり可視化できないものか。今度は気温でなく暑い日の数を年ごとにプロットしてみた。

こちら平均気温が30℃を超えた日数の推移とその10年移動平均。めっちゃ増えてる。めっちゃ暑い日増えてる。年ごとにばらつきが大きいが、10年移動平均を取ると1950台のほぼ0日から着実に増えて最近は10日前後になっている。

平均気温が30℃以上になった日数の推移
 平均気温30℃以上の年間日数とその10年移動平均

暑い日の増加傾向が平均気温と30℃の閾値の組み合わせでたまたま見られたものでなく頑強であることを確認するため、最高気温、平均気温、最低気温に対し複数の閾値温度を超えた日数の10年移動平均をプロットしてみた。どの指標でも暑い日増えてる!頑強に増えてる!最高気温は1980年代半ばに谷があるのが興味深い。

最後に、夏の3ヶ月の日毎平均気温をヒートマップにしたら金曜ロードショーのテーマ曲が聴こえてきそうな美しい絵になった。

夏の3ヶ月日毎平均気温のヒートマップ
日毎平均気温

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