ASAHIネット固定IPアドレス解約時の罠
2024年2月ASAHIネットの固定IPアドレスサービスが月額880円から1,980円に値上げされます。この機会に運用を見直し固定IPを解約するユーザーもいるでしょう。しかし固定IP・動的IPを切り替える際ルーターの設定を変更しないとネットワークが正しく機能しなくなるという落とし穴があります。固定・動的IP切替と障害発生の時期が異なる、素人には原因を推測しにくい症状を呈する、という性質からトラブシューティングに苦労する可能性があります。先日固定IP解約の際にハマったので共有します。
固定IP・動的IP切替後最初にルータが切断し再接続する時に動的IP用ユーザー名での認証が必要になる。
ASAHIネット サポート
うちの会社はAsahiネット光を法人契約しています。月末の固定IP解約から約3週間後、一部のウェブサイトが突然閲覧できなくなりました。Yahoo.comは見えるけどYahoo.co.jpは「サーバーが見つかりません」とエラーが出ます。どうやらjpドメインが集中的に障害されているようです。日本語サイトでもApple.comなど海外ドメインだと問題ありません。また、光電話ルーターの接続先設定画面に「未接続(PPP認証エラー)」と表示されます。インターネットにつながっているのに。ひかり電話やメール、Slack、Google Workplaceは正常に使えます。
DNS障害を疑い障害情報を検索したりパブリックDNSを手動で設定したりしますが、解決しません。面白いことに、IPアドレスをブラウザに直打ちしてもダメなサイトはダメなままです。
ASAHIネットのサポートに問い合わせたところ、
- 固定IP解約時にユーザー名が変更される。動的IPのユーザー名は先頭の 'f.' がない。 'f.' の有無で固定IP・動的IPの要求が切り替わる。
- 固定・動的IP切替後最初にルーターが切断するまでは固定IP用ユーザー名のままで問題が生じない。再接続する時に動的IP用ユーザー名での認証が必要になる。
との回答を得ました。言われた通りユーザー名を修正したら無事解決しました。